リクエスト::R-18・無知な神楽に色々と教えこむ銀時・濃厚

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ドローイング/銀神:01

 

 美少女が家出をして、見ず知らずの男の家へと転がり込む。それだけを聞けば何やら不穏な匂いのする話であるが、夜兎族の神楽に関して言えば“その男”が特に危ない対象ではなかった。そのせいか神楽は、無防備にもチャイナドレスのスリットから白い脚を出したまま、無防備にもソファーで眠っていた。すっかりと安心しきった寝顔。それを外から帰って来た銀時が立ったまま眺めていた。

 夕方から酒を飲みに出ていたのだが、たまたま店に居合わせた桂とくだらない事で喧嘩になったのだ。すっかりと興醒めしたと銀時は、酒もそこそこに家へと帰って来たのだった。

 帰って来て玄関で神楽の名前を読んだが返事はなく、まさかと思い居間へ入れば――案の定、電気も付けっ放しで眠っていた。

「おい! 神楽! 風呂もまだ入ってねぇだろ! 起きろコラ!」

 銀時がそう言って神楽を揺すると、神楽は薄っすらとその目を開けた。

「あ……れ……? 寝てたアルカ?」

 神楽はそう言ってソファーの上に体を起こすと、眠たそうな顔で瞼を擦った。

「ほら、だからいつも言ってんだろ! 眠たくなる前に風呂に入っちまえって!」

 銀時はそう言って神楽の頭に軽くゲンコツを落とした。それに神楽はギャアと叫ぶと、頬を膨らましたまま立ち上がった。

「言われなくても分かってるアル!」

 神楽はそう言って銀時の脇を通り居間を出ると、風呂場へと向かって行った。

「……俺はお前の親父かよッたく」

 銀時は軽くボヤくとソファーに寝転がった。

 初めこそ神楽の扱いに困ったが、今はすっかりと猛獣使いのように上手く操作出来ていた。それは銀時が神楽の隅々まで把握しているから出来る事で、他の男ならこうはいかないであろう。多分、父親である星海坊主ですらも。そんな事を考えると銀時は、どこか満たされた気持ちになった。

 これで気分良く眠れそうだ。

 桂とのくだらない喧嘩がまだ尾を引いていた銀時だったが、電気を消して仰向けになると次第に微睡んでいった。

 

「おい! 銀ちゃん! 起きろコラ!」

 体に感じる揺れと独特の話し声。それによって銀時は意識を夢の外へと引っ張り出した。

 あ、神楽か?

 折角イイ感じで眠っていたのにと、銀時は目も開けず眉間にシワを寄せた。

 どうやら風呂から上がった神楽がここで眠らず布団で寝ろと、銀時を起こしにかかっているようだ。

 うるせェな。

 全く起きて移動する気のない銀時は、目を開けることなく神楽を無視した。すると、神楽が銀時の顔を覗き込み視界に影が出来た。

 何だ?

 それには思わず目を開けて確認しようかとも思ったが、神楽は直ぐに銀時の顔を見るのをやめた。

「寝てるアルナ」

 そう言って神楽は空いているソファーに座ると、零時を回ろうと言うのにテレビをつけた。

 毎週金曜日の夜は酒を飲みに出掛けていて、神楽が何をしているかまでは銀時も知らなかった。把握して猛獣使いのつもりでいたが、自分の知らない神楽がいると銀時は少し悔しく思った。

 こんな時間に何観るんだよ?

 銀時は耳を澄ますと、テレビの音声に意識を集中させた。

 どうやら神楽は深夜ドラマを観るらしい。聞こえて来る声から察するに、女性に人気の高い俳優が主演を務めているようだった。

 何アイツ、ファンだったのかよ。

 以外にもミーハーな彼女に、銀時は思わず顔を歪めたのだった。

 しかしそんな時、銀時の耳に入って来た音声がそれまでの考えを全て吹き飛ばすと、今度は驚きに心臓を震わせた。

 女の淫らな声。妖しい音楽。卑猥な単語。銀時は頭をもたげると、薄目を開けてテレビ画面を観たのだった。すると、髪の長い裸の女が何やら画面の中で乱れていた。男と口づけを交わし、作り物のような乳房を激しく弄られている。

 オイオイオイ……

 銀時は神楽がこんな物を観ている事に動揺が隠せなかった。今まではゴールデンタイムに流れるドラマのキスシーンですら“なんか食欲失せるアル”とチャンネルを変えていたのだ。そんな神楽がこれ程の物を観ているとは、とても考えられなかった。

 食事中じゃなけりゃ良いのか?

 このドラマの何に魅せられて視聴しているかは分からないが、神楽の方をチラリと見れば食い入るようにドラマを観ている。テレビの明かりに照らされた白い顔は、全くこちらに気付いていなかった。

 別にこれくらいならば神楽が観ても問題ないだろう。しかも男とは違って乳房なんて自分の体についているものだ。そこに“淫らな感情”はない筈だ。

 銀時は再び目を閉じると眠ろうとした。

 だが、神楽は淫らな感情は湧き上がらなかったかもしれないが、銀時はそうではなかった。ピクッとサクッと簡単に動いてしまったのだ。哀れな程に淫らな下半身が。

 さっき仮眠したせいで、正直眠気は薄まっていた。神楽はと言えば――――ソファーの上で正座をしているのだが、何やら落ち着きがなかった。時折、神楽の顔がこちらを向く。

 ま、まさか、バレた!?

 銀時は自分の下半身の乱れが神楽に発覚してしまったのかと焦った。だが、暗闇でそれは分からないだろう。

 なら、一体何してんだ?

 神楽はジッとしてられなくなったのか遂にテレビを消してしまうと、居間から足早に出て行った。

「何アイツ、寝たの?」

 急に飛び出して行った神楽に銀時は体を起こすと、真っ暗な廊下に目をやった。

 いつもならこのまま眠るのだが、何故か今日は神楽の様子を窺いたくなったのだ。それは何故なのか。理由は分かっていなかったが、何と無く本能が働いたのだ。あの女が気になると。

 銀時は居間から出ると、真っ暗な廊下を足音すら立てずに進んだ。そして、外から差し込む月明かりで照らされた物置の戸の前に立った。

「……しよ……」

 神楽の独り言が聞こえて来る。それを盗み聞きするなど下衆だと言われても仕方ないが、今の銀時はそれすらも自覚してワザとにやった。

「前よりもいっぱい出てるアル。これ、何アルカ一体……」

 何やってんの? アイツ……

 銀時が神楽に声を掛けようかどうするか迷っていると、突然物置の戸が開いてしまった。玄関から差し込む月明かりが銀時と神楽を照らす。驚く銀時の瞳と神楽の瞳。だが、互いの目に映ってるものは全く違った。

 神楽は銀時の顔を見て驚いていたが、銀時はパジャマのズボンを穿いていない神楽の脚を映していた。手にはその脱いだと思われるズボンと――白い何かが持たれていた。

「ぎ、ぎぎぎんちゃんん!」

「ち、ちげーよ! 盗み聞きなんて俺は……」

 咄嗟に嘘をついたが神楽はそれを怪しまなかった。と言うよりは今の自分の姿を見られた事に激しく動揺し、それどころではないようだった。

 もちろん銀時も心拍数が上昇し、落ち着きがなかった。今までいくら何でも下着姿の神楽など見たことはなかった。銀時は視線を床に落とすと小さく言った。

「悪い」

 本当は微塵も悪いなどとは思っていない。頭の中は、何故神楽がこんな格好をしているのか? そればかりであった。

「つか、お前……なんでンな格好してんだよ? 寝小便でもした?」

「ち、わたっ、違うアル! 私……多分、これは……違う……」

 明らかに神楽の狼狽える様子に銀時は顔を上げた。薄暗くはあるが、神楽の目に光る物を見つけた。

 まさか、泣いてんのか?

 神楽が漏らしたなどと本当は思ってもいなかったが、こんな態度の神楽にもしかして本当かと銀時も焦った。

「と、とりあえず洗濯機回すか」

 神楽は遂に泣いてしまうと、頷くのが精一杯のようで何も言葉を発さなかった。

 

 銀時は神楽を連れて洗濯機の前まで来ると、濡れてしまったパジャマのズボンと白い下着を洗濯機へと突っ込んだ。

 それにしても、どうして神楽は小便など漏らしたのか。

 まさか、ドラマに夢中になり過ぎてトイレに行きそびれたのか?

 銀時には理由が分からなかったが、ただただ同情心で溢れかえっていた。

「ま、まぁアレだ。誰にも言わねぇから……心配すんな」

 神楽はそれにも、ただ小さく頷くだけだった。

「つか、何か穿いて来いよ。洗濯機が回り終わるまで、その格好でいんの? さすがにちょっとなぁ」

 神楽は慌てて物置へ逃げ帰ると、代わりのズボンを探しに行ったようだった。

 銀時はすっかりと覚めてしまった目に、洗濯機が回り終わるまで起きていてやろうと思っていた。何が原因かは分からないが、先ほどの格好を見るに神楽のショックはかなり大きなものだろうと考えていた。

 早く休ませてやろう。

 そんな事を思って壁に背中をもたれた時だった。

「銀ちゃん!」

 神楽の小さな悲鳴が聞こえた。

 何があった?

 銀時は急いで物置へと飛び込むと、まだ下着姿の神楽がこちらに背を向けて立っていた。

「どうした?」

「銀ちゃん……私の体、おかしいアル」

 神楽の背中は震えていた。その様子に銀時も不安を感じると額に汗が滲んだ。

「おい、まさか……」

 神楽は頷くと銀時を振り返り見た。その顔は真っ赤で、まるで熱でもあるようであった。そうして神楽は手の甲で涙を拭うと、銀時の顔を見てはっきりと口にした。

「また……パンツ、濡れてるアル」

「嘘だろ。お前どうした!? 腹でも痛いか?」

 ここまで漏らすとなると、さすがに神楽の体に異常があるとしか思えなかった。

「なんか、股が熱くて……」

 その言葉に銀時は青ざめた。何か重大な病気に罹ったのではないかと焦る。

「他には?」

 神楽は脚をモジモジしながら自分の下着の中に手を突っ込むと、銀時にその濡れた手を見せたのだった。

「おしっこがヌルヌルしてるアル」

 ヌチャっと糸をひくような粘液。それが神楽の白く細い指に絡みついていた。

 銀時は静かに目を閉じた。今聞いた情報と見た情報とを整理すると――深夜ドラマを観ていたら股間が熱くなり、下着とズボンが濡れた。そして、それはヌルヌルしている。

「……嘘だろ。冗談だよな。ありえねーよ」

 銀時は独り言を呟くと、ようやくその目を開けた。

 間違いない。神楽は小便を漏らしたわけではなく……淫らな感情を抱いた故の“反応”だったのだ。つまりは、自分の淫らな下半身と同じと言うわけだ。

 先ほど、いやらしく糸を引いた体液が神楽の指に絡みついていた。それが脳裏に焼き付いて離れない。そのせいか、目の前の神楽が急に卑猥なものに見えて来た。

 涙目で赤い頬で、下半身はまだ下着姿だ。今もまだ大量の汁を溢れさせながらここに居るのだ。

 体が熱い。

 銀時は深呼吸をするも、心臓の鼓動は落ち着かなかった。寧ろ、頭が冷静になればなるほど脈拍数は上がる一方だ。

 きっと、神楽の奴――まだ知らねぇんだろう、悦びを。教えてやるべきか?

 まだ不安そうな顔をしている神楽に銀時は一歩近寄ると、真剣な顔と声で言った。

「神楽。もしかするとお前のソレ、病気じゃねーかも」

 すると、神楽は目を大きく開けて銀時を軽く揺すった。

「ほ、ほんとアルカ!?」

 しかし銀時は胸の前で両手を組むと、うーんと軽く唸った。

「いや、見てみねぇ事には……なァ?」

 神楽が下着の中を見せるなどあり得ない事だった。だが、銀時は見てみたいと言う欲望にすっかりと支配されていたのだ。

「それが無理なら、ちょっと触診させろ。俺でも多分、いやハッキリ分かるから」

 神楽は一歩後ろへ退くと、首を左右に振った。だが、その反応は普通なのだ。

「あっ、そう。なら明日医者に行って、知らねぇおっさんに股開いて来いよ」

 銀時はそう言って物置から出ると、神楽が銀時の着物を引っ張った。

「それは絶対いやアル! ぎ、銀ちゃんなら……ちょっとだけなら……」

 銀時は神楽を振り返らずにニヤリと笑った。

「そこまで言うならしゃーねぇな、触ってやるか」

 白く無垢な神楽の手を引いて物置から出ると、銀時は居間へ戻ったのだった。

 


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ドローイング/銀神:02

 

「神楽、ここに座れ」

 オレンジの常夜灯だけがついている居間。ソファーに座った銀時は股を開くと、その間に来いと神楽に手招きをした。神楽も不安そうな顔ではあったが、大人しく銀時の股の間に座った。そして銀時の体に神楽がもたれると、髪についた良い匂いが銀時の鼻腔に広がった。

 同じシャンプーを使っているのに、どうしてこうも違って感じるのか。

 銀時はそんな事を思いながら神楽の首元に顔を埋めると、後ろから白い股をゆっくり開かせたのだった。

「ま、待てヨ!」

 焦る神楽の声が、どこか心地好かった。

「なんだよ? 怖いのか?」

「そうじゃないアルけど……」

「お前、自分で触った事は?」

 神楽はフルフルと首を振った。

 と言うことは、まだ一度も自慰行為をしていないということだ。真っ白な肌が表すように、神楽自身もまだ真っ白であるようだった。それが銀時の独占欲を刺激した。まだ誰も手につけていない土地を開墾し、自分の領土にする。

 銀時は喉が鳴ると、神楽の濡れてしまった下着に手をかけた。

「脱がして良いか?」

「自分で脱げるアル! ってか、絶対覗き込むなヨ!」

 神楽はそう言うと、座ったまま下着を脱いだのだった。

 銀時の股ぐらには、下半身を露出した美少女が座っている。そんな滅多とないシチュエーションに興奮しないワケがなかった。自然と呼吸が荒くなる。

「覗かねーから安心しろ」

「……でも、首に息がっ」

 神楽はくすぐったいのか体をブルッと震わせた。銀時はそんな反応に構わず、神楽の首元に顔を埋めたまま再び白い脚を開かせた。

「この格好、恥ずかしいアル!」

「我慢しろ。股閉じてたら触れねーだろ」

 銀時はそう言って、遂に熱い指先を神楽の割れ目へと這わしたのだった。先ほど見た通りのヌルヌルとした体液が指に触れた。その瞬間、神楽の体が大きく跳ねた。

「どうした?」

 分かって聞いている。きっと初めて受ける刺激に堪らなくなったのだろう。神楽の体がまた震えた。

「痛いか?」

「……くないアル」

 小さな声で何かを言ったが、銀時には言葉に聞こえなかった。ただの吐息だ。

 神楽の割れ目に当てている指を今度はゆっくり滑らせると、下腹部の固く小さな突起を静かに押してみた。

「んーっ!!」

 神楽は苦しそうに息を漏らすと、銀時の体にもたれている背中を仰け反らせた。

「あれ? ここ? ここが痛いの?」

「わっかんないけど……そこが……ちょっと……」

「ちょっと何? もう一回やっていい?」

 神楽が頷いたもんだから銀時は歯をこぼすと、再び神楽の固くて小さな突起を指で押してみた。

「あっ! ふっ、ふっ」

 もうその声は誤魔化しきれなかった。明らかにそれは喘ぎ声だ。神楽の甘い声は銀時の耳に入ると、脳天を直撃して全身に命令を出した。神楽に快楽を教え込めと。

「神楽。あのなァ、やっぱりこれ病気じゃねぇわ」

 すると神楽は浅い呼吸で苦しそうに尋ねた。

「じゃあ、何アルカ?」

「お前がこんなにエッチな子だったとはな……発情してんだよ。あのドラマの女優みたいなことされたいって」

 神楽の顔が背後の銀時を仰ぎ見た。その顔は薄暗くとも紅潮している事が分かった。

「そんなこと思ってないアル」

 だが、その否定の言葉は弱々しく、いつもの神楽らしさは微塵も感じられなかった。

 銀時はそんな分かり易い神楽に堪らなく愛しくなった。今までも可愛くて手離したくないと思ってはいたが、そんな気持ちよりも更に強く、もっと体の中心に近い位置で愛しく思った。疼くのだ。

「でも、体はそうじゃねぇみたいだけどな」

 銀時は神楽の割れ目を指でなぞると、指をふやかしてしまう程の分泌液に思わず小さく笑った。

「ほら、もう準備出来てるじゃねーか」

「じゅ、準備?」

 神楽の体はまだ知らない男を受けいれようと、頑張ってその身を濡らしているのだしかし、知識の追いついてない神楽は、自分の体に起こってる事を何と無くしか分からないようだった。

「分かんねぇなら、これから知っていけば良いだけだろ? 銀さんが教えてやるから心配すんじゃねぇ」

「お前だから心配アル」

 そう言われてしまうと何も言い返す事は出来なかったが、別に銀時も襲って食ってしまおうとは考えてない。じっくりとゆっくりと教えていくつもりだ。

「あぁ、そうかよ」

 銀時は神楽の割れ目を何度も指でなぞった。その指の動きに合わせて、水分を含んだ卑猥な音が聞こえる。

「俺はお前の方が心配だけどな。こんなに濡らして。エッチなことばっかり考えてるからこうなんだろ?」

「……だっ……でも……」

 神楽は息も絶え絶えで、銀時はそんな神楽に追い打ちをかけるように背後から胸に触れた。薄いパジャマ越しに僅かな膨らみを感じる。

 普段ならこんな事はもちろん出来ない。したら殺されてしまうだろう。だが、今の神楽は大人しく銀時に弄ばれている。日頃の強気が嘘のように、初めて感じる快楽に酔っているようだった。

 銀時は左手で神楽の乳房を撫で回しながら、右手は下腹部の敏感な場所を指で激しく擦った。

「いっ、ぎんちゃあ……」

 神楽の鼻から抜ける声が次第にただの音となる。その声に堪らず銀時は神楽の唇を背後から塞ぐと、くぐもった甘い啼き声がより一層大きくなった。

 優しいキスとは程遠い、銀時の欲望をぶつけるような口づけ。だが、神楽は嫌がりもせず、その身に全てを受け入れていた。それが更に銀時の体の中心を刺激した。

 神楽の小さな舌を啄ばみながら、銀時の手はパジャマの中へと滑り込んだ。そして直接その乳房に触れると、神楽の胸の先端が固く勃った。それを嬉々とした表情を浮かべて銀時は弄ると、神楽の下腹部――割れ目の先からまたダラダラと体液が流れ出す。

 もう、そろそろ良いだろ。

 銀時は神楽に確認することなく指を膣の入口へと移動させると、僅かに指先をゆっくりと挿し込んだ。

「んふっ!」

 神楽は分かり易い反応を見せると、唾を飲み込むのも忘れたのか口元から唾液を垂らした。そんな神楽の唇から銀時は離れると、柔らかい髪に顔を埋めて息を吸った。

 ここまで来たらハメたい。

 しかし神楽の中は狭く、まだ指の先を一生懸命に咥えている状態だ。そんな神楽に自分の爆発しそうな欲望をブチ込むのは、非道い事だと分かっていた。ならば、一刻も早く神楽の体を解してやらなければ。

 銀時は膣の入口で、ウロウロとしている指を奥の方へと押し進めた。すると、神楽の熱い肉がその指を飲み込もうと必死に食らいついた。

「痛くねぇか?」

 その問いに神楽はフゥフゥと息を吐きながら、銀時の腕を強く掴んだ。

「え? 痛いの? やめるか?」

 銀時は何も言わない神楽の顔を覗き込むと、だらしない口元をして恍惚の表情を浮かべた少女がそこにはいた。それは正しくメスの顔で、あの無邪気な神楽からは想像出来ないものであった。この表情を自分が作っているかと思うと、銀時は堪らず顔を赤く染めた。

「気持ち良いんだな?」

「おかしく……なるアル」

 なっちまえよ。

 銀時は神楽に構わず指を静かに動かすと、神楽の手が腕から離れた。それが合図だと受け取った銀時は、神楽の中に指を入れたり出したりして次第に激しくしていくと、思いつく限りに遊んだ。

 その頃には神楽も体を仰け反らせながら自ら脚を広げており、すっかりと意識を飛ばしていた。

「お前、エロいわ。本当」

 銀時は神楽の耳元でそう言うと、自分の熱い下腹部を神楽の尻に押し付けた。

 本当は指なんかじゃなくコレを挿れてしまいたい。更に言えば、挿れて腰を振ってイってしまいたい。なのに、神楽の体はまだ指一本で精一杯なのだ。

 どうするか。

 銀時は挿れる事が叶わないのなら、せめて触って欲しいと神楽の体をソファーから下ろしてしまった。

「えっ? 銀ちゃん?」

 急に床に下ろされた神楽は、銀時を虚ろな目で見上げていた。

「お前も、もっと気持ち良くなりたいだろ? その為には、まァ……必要なんだよ」

 そう言いながら銀時はズボンのベルトに手を掛けると、落ち着いた様子でズボンと下着を脱ぎ去った。すると、薄暗い部屋でもハッキリと分かる程に反り返った肉棒が現れた。

 ソファーに座ったままの銀時は、神楽の手を取るとその熱く破裂しそうな男根に触れさせた。

「これがさっき弄ってたとこに入ると、どうなると思う?」

「こんなの入らんアル」

 銀時は神楽の手に自分の手を添えると、ゆっくりと握らせて上下に動かした。

「さっきのと比じゃねぇくらいにヤバいから」

 神楽の顔が銀時に向く。

「でも、無理アル。こんな化け物みたいなの……」

「銀さんので化け物なら、他の男のはどーなんだよ?」

 すると、神楽は銀時の顔から目を逸らすと小さな声で言った。

「銀ちゃん以外のなんて見たくないアル」

 それがあまりにも可愛くて、いじらしくて。銀時の肉棒が更に膨らんだ。

「お前さ……あー、ちょっと一回射精させて」

 銀時はそう言うと、神楽の手を激しく上下させて自分のモノへと刺激を与えた。神楽の好奇に満ちた瞳が銀時の肉棒へと注がれる。

 もしかして挿れられたい? それともシャブりたいの?

 神楽が自分のモノで善がる姿を想像すると、それだけで銀時は果ててしまいそうだった。

「ヤバい、でるゥ!」

 銀時は呆気無く、早々と精液を出してしまった。勢い良く飛んだそれは神楽のパジャマへとかかり、何とも言えない臭いを放っていた。

「最悪アル! 何これ」

「ほら、もう脱げ」

 銀時はまだ息も整わない内に神楽のパジャマを脱がせてしまうと、遂に神楽は全裸となってしまった。しかし、神楽もその体を僅かには隠しているが、溢れ出す好奇心の方が勝っているようだった。

「本当はコレ舐めて綺麗にしてもらわねーとダメなんだけど」

 本当……などと言う決まりなど一切ないが、銀時は何も知らない神楽につけ込んでそんな事を口にした。

「お前の中に入るのに、精液ついたままなんて嫌だろ?」

「……分かったアル」

 神楽がそう言って銀時の前に跪いたもんだから、銀時もさすがに悪いと思ったのか神楽を抱えると寝室へと移動した。

 

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ドローイング/銀神:03

 

「どうせなら、お前も気持ち良くさせてやるよ」

 そう言って神楽を寝室の布団の上に下ろすと、銀時はシワのついた着物とシャツを脱いだ。

 身にまとうものなど何一つなくなった二人は、その心の中まで見せつけるように裸で抱き合った。そしてキスをすると、銀時は布団の上に仰向けに寝転がり、神楽を四つ這いにして体の上に乗せた。

 自分のまだ熱い下腹部に神楽の頭をやれば、こちらに尻を向けた神楽にニヤリと笑ってやった。

「あとは、分かるだろ? それとも言わなきゃ分かんねぇ?」

 銀時は神楽の股ぐらに顔を埋めると、言葉が出るよりも前に舌を使って愛撫をした。

「あふっ、ダメっ」

 神楽はそう言いながらも、銀時の男根を舌先でペロペロと舐めた。

 くすぐったいが堪らない。そのぎこちない動きと神楽の啼き声が再び火をつけると、たちまち銀時の肉棒は反り返った。

 神楽の中へと挿れたい。その想いは益々強くなる。銀時は神楽の渇きを知らない秘部へと舌を刺し込むと、執拗に若い肉体を刺激した。

「それェ! ダメアル!」

 神楽の腰が小刻みに震えると、銀時へ擦り付けるように神楽が動いた。

「じゃあ、もうやめてやるよ」

 すると、こちらに顔を覗かせた神楽が淋しそうな顔をした。そんな神楽に嬉しくなった銀時は歯をこぼすと、意地悪く言った。

「なら、言ってみ? 銀時様、舐めて下さい。お願いしますって」

 神楽の顔が僅かに歪む。

 さすがにこれは調子に乗りすぎたか?

 しかし神楽はこちらを見たままジッとしていて、怒っている様子は感じられなかった。

 まさか、本当に言うつもりか?

 だが、神楽は再び銀時の男根に舌を這わすと、もう何も言うつもりはないようであった。

 だよな。

 そう思った銀時だったが、あの顔は喉まで言葉が出ていた表情に違いないと、神楽の潤っている秘部へと口づけをしたのだった。わざとらしくチュッチュッと音を立てて。

 神楽の舌の動きが止まる。そして、次々に溢れ出て来る愛液にもう十分にほぐれているだろうと、一気に根元まで指を二本も挿し入れたのだった。神楽の動きは完全に止まり、口から垂れた唾液が銀時の腫れ上がった亀頭へと流れ落ちた。

「あうっ……ああ……」

 獣の呻きのような声が漏れる。それに気分を良くした銀時は不規則に指を動かすと、神楽の声が次第に解放されていった。今までのモノとは比べものにならない、淫らな女の出す喘ぎ。それが銀時の脳を揺さぶりクラクラさせる。

「神楽、イきそう?」

「わかんないヨ……でも、気持ちいいアル。銀ちゃんッ!」

 銀時は神楽の中から指を抜き去ると、もう我慢ならないと四つ這いの神楽の背後に膝をついて立った。そして神楽のだらしなく体液を流したままの膣内へそそり立つ男根を当てがうと、神楽の腰を掴みゆっくりと挿し込んだ。

「いっ、痛い! 広がっちゃうネ!」

 不安そうな神楽はこちらを返り見ており、さすがに可哀想だと銀時は動きを止めた。しかしまだ先も先、ほんの少ししか入っていない。

「やっぱり今日はやめとくか」

 とは言っても、このままでは眠れない。銀時は諦めきれずに、再び押し入ろうとした。

「いや、せめて先っちょくらいは……」

 痛いとは言っているが、神楽の体は思っているよりも銀時を受け入れようとしていた。

「それ以上は無理アル!」

 神楽は涙声でそう言ったが亀頭はすっぽりと入っており、その光景を見ているだけで達してしまいそうであった。

「ちょっと動くけど、それは我慢しろよ」

「えっ? 銀ちゃん?」

 銀時は神楽の腰を掴みながら、ゆっくりと浅い挿入でいやらしく欲望の塊を出し入れさせた。本当はひと思いに貫いてしまいたい。だが、それはさすがにダメだと、我慢をしながら腰を動かした。

「やべ、先っちょだけでも気持ち良いんだけど」

 温かな神楽の肉。それが銀時を奥へ奥へと飲み込もうとしている。銀時の額に汗が滲んだ。

「か、神楽ちゃん? 奥まで挿れたいんだけどッ!」

「駄目アル。無理って言ってんダロ!」

 神楽はやはり痛いのか、縦に首を振らなかった。

 銀時は神楽の膣口へ出たり入ったりを繰り返しながら、神楽の下腹部へと手を伸ばした。固く小さな突起を指で弄ると、神楽の膣が更にきつく締まる。そのせいで銀時の我慢も限界に達しようとしていた。

「オイ、もう良いだろ? つか、飲み込まれそうなんだけど」

「でも、駄目アル……だ、だって……」

 これは“嫌よ嫌よも好きの内”なのか?

 汗を滲ませた銀時は何とも言えない表情で、飲み込まれようとする自分の体の一部を見ていた。

「なんで?」

「私も分かってるアル。銀ちゃんとこんな事するのおかしいって」

 今更そんな事を言うとは思っておらず、銀時は言葉を失った。確かに……恋人でも何でもない。だが、大切な人には変わりない。

 ならば、余計にここで止めるべきか?

「……悪かったな」

 銀時がそう言って神楽の中から出て来ると、神楽も体を起こして布団の上にペタンと座った。銀時はそんな神楽を背中から抱き締めると頭を撫でた。

「でもなあ、それならここまでする前に言ってくれねぇ? もう少しでヤバかっただろ」

「だって……気持ち良かったアル」

 じゃあ、最後までヤらせて下さいよとは言えず、銀時は神楽の髪へ口づけをした。

「オイオイオイ。そうやって流されて他の野郎としたりすんなよ」

 すると、神楽が顔を上げて銀時を見た。

「なんでそう思うアルカ? ねぇ、銀ちゃん」

 どうしてかと言われると、独占欲だとか支配欲だとか嫉妬だとか。その胸中は複雑であり、一言で表すのは――いや、大して難しいことではなかった。

 言えば良いのだ。日頃から神楽に対して抱いてる想いを。ただ一言を口にするだけで済むのだ。お前の事が好きだと。しかし、それを口にするには銀時は大人になりすぎていた。

「反対に聞くけど、じゃあお前はなんで俺になら触らせても良いって思ったんだよ? それと同じだろ」

 神楽の理由が銀時を好きだから――と言うものかは分からなかったが、嫌いならこんなにさらけ出さない筈だ。

 神楽は銀時の胸に体を倒すと、その熱い瞼を閉じた。

「銀ちゃんが言ってくれたら、続きしてあげても良いネ」

 嘘臭え。

 銀時は苦笑いを浮かべた。

「痛いなんつって涙声の女なんか、抱く気にはなれねーよ」

「どこがネ! 挿れたくて必死だった癖に」

 神楽はそう言って銀時の腕からすり抜けると、敷いてある布団の中へと肩まで潜った。

「なんか疲れたアル。病気じゃない事も分かったし私は寝るネ」

 そんな事を言って押し入れに帰らない神楽に、その魂胆は分かっていた。

 銀時は神楽の隣に自分も潜ると、白く柔らかい背中にそっと触れた。

「なぁ、神楽」

「なぁに?」

 神楽がそう言って体をこちらへ向けると、銀時は躊躇うことなく神楽の唇にキスをした。桜色の唇を舌で割って、口腔内を乱暴にいたぶる。すると神楽もそれに応えて、たどたどしく舌を絡める。だが、すぐに離れると少し機嫌の悪そうな顔をして銀時を見ていた。

「なんでこんな事するアルカ」

「お前だってなんでここで寝るんだよ。しかも裸で。こんな事されたって文句言えねぇだろ?」

 銀時はそう言って軽く布団に潜ると、神楽の胸の膨らみに顔を寄せた。小振りだが形の良い乳房。それに舌先でなぞるように愛撫すると、神楽の頬が薔薇色に染まった。

 銀時の口から乳首を舐るわざとらしい音が漏れる。

「やめっ……ぎんちゃん」

 神楽の息遣いも次第に浅いものに変わり、言葉とは裏腹に嫌がる素振りは見られなかった。それを良いことに銀時の右手は神楽の腿の間へと滑り込んだ。神楽の体が火照り始める。銀時は神楽の膝を立てさせると、神楽の割れ目を開いて目当ての場所へと進入した。既にそこは愛液で溢れ返っており、その手を待っているようであった。

 乳首から口を話した銀時は、神楽の虚ろな瞳を見た。

「それで? 止めて欲しいって?」

 神楽はハッとした表情をすると、下唇を噛み締めた。

 銀時はそんな神楽を見つめながら、指を一気に二本も挿れて掻き回した。神楽の口から堪らず啼き声が漏れる。それが銀時を刺激して、更に指は悪さをする。もう神楽の太ももは、自らが垂れ流した汁で汚れてしまっていた。

「これでもダメか?」

 そう言って銀時は、神楽の太ももに自分の固く反り返った肉棒を擦り付けた。そして神楽の割れ目に引っ付けて、性器と性器を擦り合わせる。ニチャニチャと卑猥な音が立ち、今にも神楽の膣内へと入って行きそうだ。

「で、でも!」

「分かったよ。言えば良いんだろ?」

 銀時は神楽の体を仰向けに寝かせると、布団を剥いで神楽の上に被さった。

「好きだ。お前しか見えない。これで良いか?」

 だが、やはり神楽は首を縦には振らない。

 まだ何か足りないのか?

 銀時は先走る性器を擦り付けながら、他に言葉を探したが何も見つからなかった。それよりも何よりも、銀時の体も精神も限界ギリギリであった。

「神楽、もう無理」

「いっ! あっ……」

 銀時は神楽の唇を貪るようにキスをすると、自分の欲望のままに白い裸体を貫いた。

「んふー! んんっ!」

 顔を歪めた神楽は、銀時に口を塞がれたまま何かを叫んでいた。痛いのかそれとも苦しいのか。だがその頬は紅く、神楽から漏れる吐息も熱いものであった。

 ジュプジュプと音を立て銀時の男根を飲み込む膣。遂に根元までズッポリと入ってしまった。

 あったけェ……

 銀時は挿れたばかりにも拘らず、軽くぶっ飛んでしまいそうだった。

 ヤバい、イク!

 だが、一度射精しているせいか何とか堪えると、今度は腰をゆっくりと引いたのだった。神楽の熱い膣がめくれ上がるように引っ付いてくる。まるで離れたくないと言うように。

 もうジッとしていられない。銀時は神楽の唇から離れると細い腰を掴んだ。

「お前の事を好きな気持ちは、別に嘘じゃねぇよ」

 銀時はそう言うと、神楽の体を思いやることもなく腰を強く打ち付けた。神楽は泣きじゃくる子供のように声をあげると、必死に布団のシーツを掴んだ。

「ひぎっ! やああああ!」

 僅かに揺れる乳房と神楽の歪む顔。それが銀時の加虐性欲をくすぐった。しかし、神楽の口から零れた言葉に銀時のサディズムも身を潜めた。

「きもちいい……ぎんちゃん……すきっ」

 涙目の神楽は銀時を薄っすらその目に映すと、体を仰け反らせた。シーツを掴む手には更に力が込められ、膣内もそれに伴い銀時を締め付ける。

 銀時の額から汗がポタリと落ちた。目の前が霞みだし、体中の血液が下腹部へと流れ込む。腰を振るスピードは加速して、次第に何も考えられなくなる。

 あっ、あ……!

 気付いた時には既に遅く、神楽の中へと大量に白濁したものが注ぎ込まれていた。腰をゆっくりと引いてみれば、開いた膣口から赤と白の液体が流れ出て来た。それを見て銀時は、初めて神楽に申し訳ないと言う想いが湧いたのだった。

「ごめん、悪かった」

 銀時はそう言って仰向けで放心している神楽を抱くと、神楽の腕も背中に回った。

「謝るくらいならするなヨ」

 その言葉はもっともだと、銀時は神楽の額に軽くキスをした。好きだと言う思いを込めて。

「でも、気持ち良かったから許してやるネ」

 神楽はそう言って微笑むと銀時にキスをせがんだ。

 無知な女と嘘つきな男。キッカケはひょんな事ではあったが、銀時も神楽も後悔などとは遠いところにいるようだった。至福の時間。それを噛みしめるようにキスを交わすと、二人はしばらく眠れそうにないのであった。

 

2014/06/06


以下、あとがき。

リクエストありがとうございました。

自分なりに濃いものを書いたつもりですが、ありきたりな感じになってしまったような……

無知な神楽を、自分色に染める銀時という体で書いてみました。

ドSな銀時を出すべきかどうか悩んだのですが、神楽にあまり酷いことは出来ないのが私の心情でして、

どうにかブレーキを掛けながら書き上げました。

でも、きっと銀時も神楽相手にはハードなSMプレイはしないだろうなとか思ったりもします。

そう言うのはお店のオネエチャンに……ってか言い訳ですよね!これ!

ご希望に添えているか分からないのですが、読んでもらえたら嬉しく思います。